JR西日本 京都 117100系 新快速 1987.8.24

 117系は当時の国鉄・大阪鉄道管理局が
東海道・山陽本線の目玉であった新快速の
サービス向上を目的に造られた車両です。
大鉄局の威信を掛けて製作されただけあって、
往年の“流電”モハ52形を髣髴させるような塗装となりました。
愛称も先代の153系“ブルーライナー”の流れを汲んでか
“シティーライナー”と名付けられましたが、
定着はしなかったようです。
 国鉄分割民営化直前に上画像の100番代が登場しました。
0番代と100番代の相違点は側窓が
二段式ユニット窓から一段下降窓になったこと、
台車がボルスタレス台車に変更になったことなどが挙げられます。



JR西日本 新大阪 117系 新快速 1997.11.29

 新快速として活躍してきた117系ですが、
JR化後の利用客増加により二扉では対処し切れなくなり始め、
ダイヤも遅延が目立つようになりました。
このため三扉の221系が登場し、
117系はラッシュ時の輸送力列車としてしか
新快速運用に入らなくなりました。
余剰となった117系は福知山線や
山陽本線岡山口、奈良線などに転出しました。



JR西日本 新大阪~大阪 117100系 新快速 1998.7.20

 朝ラッシュ時に僅かに残っていた117系新快速運用ですが、
新快速が223系に統一されるとその運用は消えてしまいました。
現在では僅かに特定の休日に運転される
臨時新快速運用(ホリデー相当)が見られるだけです。


作成:2000年9月