筑肥線は交流電化区間がメインのJR九州にあって、
直流電化された異色の路線です。
これは地下鉄である福岡市交通局に乗入れるためです。
交流電化では感電事故防止のため、
トンネル断面を大きくする必要がありますが、
地下区間はこの基準を満たすと膨大な建設費用となるので、
直流電化とし、乗入れる筑肥線も直流電化されました。
また筑肥線は従来、博多から路線が伸びていましたが、
福岡市交通局開業時に路線が競合するため廃止されました。



福岡市交通局 唐人町 JR九州 303系 2000.3.20

 303系は、筑肥線姪浜~筑前前原間複線化に伴う
運用増に対処するために投入された形式です。
103系の置き換えではないので、
取り敢えず2編成のみとなっています。



JR九州 筑前前原 1031500系 2000.3.20

 筑肥線電化開業時に登場した、九州初の“直流型”“通勤電車”です。
福岡市交通局の車両はサイリスタ制御の省エネ電車ですが、
(当時)国鉄側は閑散区間も存在するため、省エネ効果が低いと判断されて
従来からの103系となりました。
しかし103系と呼べるのは足回りぐらいのもので、
前面は105系を、車体は201系と踏襲しています。
 当初はスカイブルーにクリームの帯の車体色でしたが、
JR化後しばらくして派手なJR九州デザインの塗装となりました。
一部は短編成化されてワンマン運転も開始されました。



福岡市交通局 博多 JR九州 1031500系 1991.8.11


作成:2000年3月