JR西日本 雀田 クモハ42 1992.8.11

クモハ42は、戦前の京阪神急行用として登場した車両です。
この急行は現在の新快速に相当し、
戦前から平走私鉄との熾烈な競争を繰り広げてきた事を伺わせます。
戦後になり、関西圏が近代化されるにつれて地方に転配され、
第二の人生を歩むようになります。
この宇部・小野田線も旧型国電の活躍する場所となり、
関西圏から続々と旧国が集結しました。



JR西日本 長門本山 クモハ42 1992.8.11

第二の人生を歩んできた旧国達ですが寄る年波には勝てず、
105系に置き換わる事となりました。
しかし小野田線本山支線は単行しか入線する事が出来ず、
両運転台のクモハ42が残される結果になりました。
その後クモハ123の下関常駐があり置き換えかと思われましたが、
ワンマン化された現在も活躍を続けています。
以前は前面下部に警戒色の黄色が入っていましたが、
前照灯を常時点灯することになってからは警戒色は消されて、
より原型に近くなっています。



JR西日本 長門本山 クモハ42 1992.8.11


作成:2000年1月