横川鉄道文化村 ED42 1999.8.12

ED42は碓氷峠がまだラック式鉄道だった頃に使用されていた碓氷峠専用の機関車です。
駅構内などは屋根上のパンタグラフを使用しますが、
蒸機時代に建設された径の小さいトンネルを通るために
一部の地下鉄と同じような第三軌条を使用して電力を得ていました。
後に線路施設ごと老朽化したために、
通常の方式である粘着式による碓氷新線が建設され、
ラック式の碓氷越えは無くなりました。
ED42は長らく静態保存されていましたが、
横川機関区や大宮工場によって動態復元されて、
横川機関区内で走行しました。



横川鉄道文化村 ヨ3500 1999.8.12

この緩急車ヨ3500も碓氷越えのために
造られたブレーキ関係を強化した車両です。
貨物列車廃止後は普通の緩急車として活躍していましたが、
ヨ5000への改造後廃車となったりして、
今ではJR北海道のイベント用トロッコ車として残っているに過ぎません。
このヨ3500は、ED42が600V用の機関車であるため、
1500Vの架線電圧を600Vへ降圧する変圧器を車内に搭載して
ED42が本線でも走行出来るように控え車として改造されたものです。
現在はED42が動く予定は無いため別々になっていますが、
思い出の地に保存されているので、
もっと綺麗に整備して末永く保存してもらいたいものです。


作成:1999年9月